2012/11/07

『たちまち、海老の奥さんだまし』

信じる信じないはあなたしだいーー。
 
昔々のお話。
仕事終わりのある日、一瓶のビールがこっちへおいでと手招きを。
良く見ると一瓶のビールには紐がしっかり結ばれている。
男、知ってか知らずか一目散に飛びつけば、そこには一人の女。
 
昔々のお話。
仕事休みのある日、男は初めて女を自宅へ招く。
テーブルには一瓶のビール。
そして、海老とジャガイモとブロッコリーとレモン、醤油、バタ。
アツアツに熱したフライパンにバタをたっぷり溶かしこみ、
そこから一気に海老とジャガイモとブロッコリーに火を通す。
海老が美味しそうにくるりと巻けば、
ジャガイモが香ばしくバタを吸えば、
ブロッコリーが鮮やかな色を出せば、
少しの醤油とレモンをしぼりジュワーと音がいちだんと響き、
美味そうな香りが部屋いっぱいに広がる。
 
奥さん(!いや、女。)、シェフ(あ!男。)にだまされる(=おとされる)。
信じる信じないはあなたしだいーー。
 
奥さんはこの事をまったく覚えていない。
信じる信じないはあなたしだいーー。
 
とにもかくにも、バタ醤油にレモンときたら日本人が大好きな味覚。
信じる信じないは、『たちまち、海老の奥さんだまし』をどうぞ。


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