シェフの教えの中のひとつに「なんでもない料理を美味しく作る!」という言葉がある。
例えばーー。
サラダの塩加減!とか。
カリフラワーの茹で加減!とか。
野菜を切る。というのはとても難しいーー。
玉ねぎひとつ見てもらっても食べれるところ、ブイヨン用として使うところがある。
作る料理によって繊維に沿うか逆らうかで仕上がりが異なる。
ジャガイモひとつ見てもらっても季節によって若干の素材の違いがある。
素材によって火の入れ加減が変わり、塩味も変わる。
そして何より美味しい大きさに切るというのが大切になる。
つまりシェフが「なんでもない料理をおいしく作る!」という意味は、
一皿の中の付け合せまでしっかり料理することで本当の美味しい料理ができる。
という事だ。
『キャベツのブレゼ』という料理は、古くからフランス料理の付け合せとして出てくる料理です。
キャベツを無水鍋で蒸し煮(ブレゼ)する。
シンプルなだけにお店のブイヨンの味と料理人の塩加減・火の入れ加減がはっきりみえる。
こけももがオープンする時にシェフと試作しながらできたこの一皿。
キャベツを料理したこの美味しさを一人でも多くのお客様に伝えたいと思います。
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